Quantcast
Channel: MMAPLANET »ベン・アスクレン
Viewing all 56 articles
Browse latest View live

【OFC19】難攻不落のアスクレン、チャンピオン鈴木信達の狙いは腹。注意したい四点ヒザ……

$
0
0

Suzuki vs Askren【写真】UFCも嫌がった強さを持つベン・アスクレンに対し、鈴木信達は百……、千……、万に一つの勝機を必勝とできるか (C)MMAPLANET&BELLATOR

29日(金・現地時間)、UAEはドバイのWTCでONE FC19「Reign of Champions」が開催される。今回のトリプル・クラウはある意味、日本×Worldという見方もでき、3人の日本人OFC世界王者がそれぞれイラン、米国、モンゴル人選手の挑戦を受ける。その中堅戦といえる鈴木信達の王座初防衛戦は、正真正銘のワールドクラス・ファイターとの対戦となる。

昨年5月にフィル・バローニを破ったことで、当初は半年後にマレーシア人のアダム・カユーンと王座決定戦に挑む予定だった鈴木だが、カユーンとOFCの契約問題がもつれたことで、この一戦は消滅。鈴木は今年の3月にフィル・バローニを破り、初代OFC世界ウェルター級王者となるも、この間にベン・アスクレンが同プロモーションと契約を結んでいた。チャンピオンになった時点で鈴木自身が自らの王座を風前の灯と称するようになっていた……そんな背景がこの一戦にはある。

元Bellator世界ウェルター級王者のアスクレン、MMA戦績は13勝0敗でNCAAを2度制したオリンピアン・レスラーは、いくらでもその偉業を称える言葉を並べることができるファイターだ。ベラトールとの契約満了後、UFC入りを本人も訴えていたが、それは自らの強さを世に認めさせるための最善の策で、UFCへの尊敬心から芽生えた気持ちではなかった。そして、UFCとの契約交渉が不調に終わると、彼に最大の評価を与えたOFCと契約を果たした。

指が一本掛かればテイクダウンができる。相手に触れると最後、必ず上を取る。そんな形容がピタリと当てはまる当代切ってのナンバーワン、テイクダウン&コントロールの猛者は、5月にOFCデビューを飾り、今回の挑戦権を手に入れた。下馬評は圧倒的にアスクレン有利、それでもチャンピオン鈴木は自らの蹴りの威力を「100×1の一でも、その一つを百にできる」と信じ、腹への蹴りで勝負を懸ける。超一流のファイターは、頭を蹴っても無意識でもいつものように戦い続けることができるが、腹を効かせるとそういうわけにはいかない、それが鈴木の自論だ。

ただし、その腹に蹴りを命中させる難しさも十分に理解している。アスクレンはこれまでにドゥグラス・リマ、アンドレイ・コレシュコフという鈴木以上といっても過言でないストライカーの打撃を完封してきた。いや、打たせて倒してきた。鈴木も「一発でなく二発」ヒットが必要と考えているなか、鈴木を上回るフィジカルの持ち主である両者に、2発を許すことはなかったアスクレン。ただし、コレシュコフもリマも常に前に出る打撃、蹴り技を駆使してきたファイターだ。アスクレンは打撃を被弾するのを覚悟でテイクダウンを仕掛けてくるのは明らか、そこで下がって威力のある蹴りを入れることができるかが鍵を握ってくる。特にアスクレンは1発で倒そうとしない、懐に入ると、そこから足を前に出し、二歩、三歩と距離を詰めてくることは頭に入れておきたい。

鈴木がテイクダウンを奪われると、勝利から遠ざかるのは火を見るより明らかだが、特に気をつけたいのは4点ヒザだ。レスラーのアスクレンを相手に、4点ヒザがあるルールが鈴木にとって有利な局面も、腹を効かした後なら生まれてくる。と同時に、卓越したグラウンドコントロール術を持つアスクレンが、がぶってからのヒザを使ってくるようだと、ユニファイドルール時代にはなかった必殺のTKOパターンに十分になりえる。鈴木は亀になるようだとバックマウントよりも、亀になってヒザを入れられることに対し、最善の注意を払いたい。

■ OFC19対戦カード

<OFC世界ライト級選手権試合/5分5R>
青木真也(日本)
カマル・シャロルス(イラン)

<OFC世界ウェルター級選手権試合/5分5R>
鈴木信達(日本)
ベン・アスクレン(米国)

<OFC世界フェザー級選手権試合/5分5R>
大石幸史(日本)
ジャダンバ・ナラントンガラグ(モンゴル)

<ライト級/5分3R>
ロジャー・フエルタ(米国)
クリスチャン・ホリー(英国)

<フェザー級/5分3R>
エウベウ・バーンズ(ブラジル)
田中半蔵(日本)

<フライ級/5分3R>
デェダムロン・ソーアミュアイシルチョーク(タイ)
アリ・ヤコブ(マレーシア)

<ライトヘビー級/5分3R>
ジェイムス・マックスウィーニー(英国)
クリスチアーノ上西(ブラジル)

<キャッチウェイト/5分3R>
ヴォーン・ドネール(フィリピン)
モハメド・ワリッド(UAE)

<女子フライ級/5分3R>
アン・オスマン(マレーシア)
アナ・フラトン(米国)


【OFC19】鈴木信達 「ファーストコンタクトで自分の長所を」

$
0
0

Suzuki vs Askrem【写真】身長差もあり、フェイスオフではチャンピオン鈴木を見下すような視線を送っていたベン・アスクレン (C)MMAPLANET

いよいよ明日29日(金・現地時間)に開催が迫ってきたONE FC19「Reign of Champions」。セミでベン・アスクレンの挑戦を受けるOFC世界ウェルター級チャンピオン、鈴木信達も無事計量を終えた。挑戦相手と向かい合い、鈴木は何を感じたのか。直前インタビューをお送りしたい。

――いよいよベン・アスクレン戦が明日に迫ってきました。体調の方はいかがですか。

「昨日も11時には爆睡して、7時ぐらいまで眠れましたし、体調は良いです」

――実際にアスクレンと向かい合い、どのようなことを感じられましたか。

「まぁ、何も感じなかったですね。独特の怖さも感じなかったです。いつも通りですね」

――セコンドの片岡誠人さんが笑っていますが……。

「実は最後にアスクレン選手に英語で話しかけられたんですが、『ベルトを俺にちゃんと渡せよ』っていうようなニュアンスだったのに、あんまり分かっていなくて『イエス』って返事をしてしまいまして(笑)。何だ、コイツって顔を向こうもしていましたね」

――ハハハハ。それで怪訝な表情を浮かべていたのですね。アスクレンはギリギリまで体重を落としており、減量が厳しそうにも見えました。

「まぁ、でも五輪レスラーですから、ウェイト・コントロールも完璧だと思います。試合の時には万全な形に持ってくるはずです」

――2週間前に専門誌でインタビューをさせてもらった時より、勝機は増えたでしょうか。

「そうですね、ぶっちゃけ変わらないです。2週間程度で変わるほどの相手ではないので。ただ、間隙をつくような形で勝ちには行きます」

――スパーリング・パートナーを務めてくれた鈴木JAPAN選手を相手にした練習内容では、上達したようには感じられましたか。

「タイミングや距離感だとか、空間の把握はよくできたと思います。そこを生かすことができればと思います」

――腹狙いは変わりありませんか。

「それしかないと思います。ただ、試合は流動的、そして能動的に動きますから、出たとこ勝負というのもあります。カウンターで合わせられるなら、カウンターでバッチリと合せてしまって良いですし。その辺は試合の流れのなかで組み立てていこうと思います。ただ、一番大切なのはファーストコンタクトだと思うので、ファーストコンタクトで自分の長所を相手に印象づけられれば、勝機は少しずつ上がってくるので、そこは意識したいです」

――アスクレンは見るからに余裕あり気な雰囲気でした。

「まぁ、正直なところ自分のことなど舐めてらっしゃるんだと。一流の選手なのでパフォーマンスという部分もあるとは思いますが、少しでも心の緩みのようなものあれば、勝機が一つ増えると思うので、舐めてもらった方が良いですね」

――100分の一を百にするファイト、期待しています。

「必ず百にしてみます」

■ OFC19対戦カード

<OFC世界ライト級選手権試合/5分5R>
青木真也(日本)
カマル・シャロルス(イラン)

<OFC世界ウェルター級選手権試合/5分5R>
鈴木信達(日本)
ベン・アスクレン(米国)

<OFC世界フェザー級選手権試合/5分5R>
大石幸史(日本)
ジャダンバ・ナラントンガラグ(モンゴル)

<ライト級/5分3R>
ロジャー・フエルタ(米国)
クリスチャン・ホリー(英国)

<フェザー級/5分3R>
エウベウ・バーンズ(ブラジル)
田中半蔵(日本)

<フライ級/5分3R>
デェダムロン・ソーアミュアイシルチョーク(タイ)
アリ・ヤコブ(マレーシア)

<ライトヘビー級/5分3R>
ジェイムス・マックスウィーニー(英国)
クリスチアーノ上西(ブラジル)

<キャッチウェイト/5分3R>
ヴォーン・ドネール(フィリピン)
モハメド・ワリッド(UAE)

<女子フライ級/5分3R>
アン・オスマン(マレーシア)
アナ・フラトン(米国)

【OFC19】アスクレン強し、ファーストコンタクトから鈴木に何もさせずに王座奪取

$
0
0

Askren vs Suzuki【写真】予想通り、予想以上の強さを見せつけたアスクレン。今後、対戦相手を探すことが難しくなりそうだ(C)MMAPLANET

<OFC世界ウェルター級選手権試合/5分5R>
ベン・アスクレン(米国)
Def.1R1分24秒 by TKO
鈴木信達(日本)

開始のゴングが鳴るとすぐに前に出るアスクレン。鈴木の蹴りに合わせて組みつくと一気にテイクダウンを奪い、亀になる鈴木にパンチとヒザ蹴りを連打する。鈴木も必死に立ち上がろうとするが、アスクレンは鈴木の胴に腕を回してコントロール。亀になる鈴木にヒジ打ちとパンチを落とす。最後は顔面のガードを固めるだけになった鈴木に、アスクレンがパンチとヒザ蹴りを連打し、レフェリーが試合をストップ。アスクレンが圧倒的な強さを見せつけ、鈴木からベルトを奪った。

【OFC19】試合結果 青木が初防衛。圧巻アスクレン&激闘トンガーが新チャンピオンに

$
0
0

OFC19【写真】UAEということもあってか、ケージガールは露出控えめだった(C)MMAPLANET

29日(金・現地時間)、UAEはドバイのWTCでOFC史上初めて3つの世界戦が組まれたONE FC19「Reign of Champions」が開催された。青木、鈴木、大石と日本人世界王者3人が揃い踏みした同大会、全試合結果は以下の通りだ。

ONE FC19「Reign of Champions」
<OFC世界ライト級選手権試合/5分5R>
○青木真也(日本)1R2分15秒
RNC
詳細はコチラ
×カマル・シャロルス(イラン)
<OFC世界ウェルター級選手権試合/5分5R>
○ベン・アスクレン(米国)1R1分24秒
TKO
詳細はコチラ
×鈴木信達(日本)
<OFC世界フェザー級選手権試合/5分5R>
○ジャダンバ・ナラントンガラグ(モンゴル)5R
判定
詳細はコチラ
×大石幸史(日本)
<ライト級/5分3R>
○ロジャー・フエルタ(米国)1R3分13秒
TKO
詳細はコチラ
×クリスチャン・ホリー(英国)
<ライトヘビー級/5分3R>
○ジェイムス・マックスウィーニー(英国)1R1分17秒
TKO
詳細はコチラ
×クリスチアーノ上西(ブラジル)
<フェザー級/5分3R>
○エウベウ・バーンズ(ブラジル)3R
判定
詳細はコチラ
×田中半蔵(日本)
<76キロ契約/5分3R>
○モハメド・ワリッド1R1分05秒
腕十字
詳細はコチラ
×ヴォーン・ドネール(フィリピン)
<フライ級/5分3R>
○デェダムロン・ソーアミュアイシルチョーク(タイ)1R2分34秒
RNC
詳細はコチラ
×アリ・ヤコブ(マレーシア)
<女子フライ級/5分3R>
○アン・オスマン(マレーシア)3R
判定
×アナ・フラトン(米国)

【OFC】ジャカルタ大会延期、マニラでアスクレン×サッポ。5月22日にシンガポール大会開催

$
0
0

Ben Askren【写真】昨年8月に奪取したベルトの初防衛戦がフィリピンに決まったベン・アスクレン。これで青木真也のシンガポール大会出場の線が濃くなるか。IGFとのスケジュール調整もきになるところだ(C)MMAPLANET

28日(水・現地時間)、ONE FCより3月13日(金・同)のマレーシアKL大会、4月24日(金・同)のフィリピン・マニラ大会、さらに2月14日のインドネシア・ジャカルタ大会延期の、5月22日(金・同)=シンガポール大会開催と、五月雨式に発表があった。

まず既報の通り、クアラルンプールのスタジアム・プトラでOFC世界フライ級王者アドリアーノ・モライシュに、日本の渋谷莉孔が挑戦。そして、これもメディアで既に既出のフィリピンのMOAアリーナ大会ではOFC世界ウェルター級世界王者ベン・アスクレンにルイス・サッポが挑む一戦が正式発表された。サッポは昨年11月のOFC初陣でバフチヤル・アバソフを左ヒザにより僅か53秒でTKOし、キャリア61勝目(※9敗1分)を挙げているが……。ライアン・フォートやベン・サンダースにベラトールで敗れており、アスクレンの牙城にどこまで迫ることができるのかが注目点となる世界戦といえる。

気になるのは日本勢の出場だが、渋谷以外の出場発表は今回もなく、2月8日(日)にGRANDSLAMに上田将勝が出場、ランボー宏輔は2月11日の修斗でバンタム級次期チャレンジャー決定戦、渡辺健太郎は3月13日のPXCでダレン・ウエノヤマ戦出場が決まっている。今回発表された5月のシンガポール大会、順序的にいえばこのあたりでライト級チャンピオン青木真也の出場を期待したいところだが……。また、2月14日のジャカルタ大会の新たな日程は、後日発表されるそうだ。一部インドネシアでMMAが禁止となるという情報もあったが、同国政府のサイトなど確認する限り、そのようなニュースは発信されておらず、早々の新スケジュールの発表を待ちたい。

【on this day in】4月15日──2010年

$
0
0

15 04 10【写真】この試合を見て、ベン・アスクレンの凄さに全く気付かなかった(C)BELLATOR

Bellator14
@イリノイ州シカゴ、シカゴ・シアター
「ベン・アスクレン×ライアン・トーマス戦は、青木真也がギルバート・メレンデスと戦ったテネシー州メンフィスの宿で、ディレイ中継をベラトールのホームページでチェックした。メンフィスにはこの日、到着したのだが、シカゴ・オヘア空港のパスポートコントロールが込みまくっていて、乗り継ぎ便に間に合わなかった。僕とカメラマンの長尾さんは、ユナイテッド航空をヘビーローテーションしている部類の人間だったので、次の便に振り替えてもらうことができたが、翌日の飛行機を割り当てられるようなら、空港から電車で40分もあれば到着するシカゴ・シアターで、ベラトールの取材をしてやろうと思案していた。この日がベン・アスクレンのベラトール初陣。他にもジェフ&パット・カーラン、お色気たっぷり子ちゃんのフェリス・ヘリッグ、ウィルソン・ヘイスが出場し、トビー・イマダ×ジェイムス・クラウスなんてカードも組まれていたのだから、今となっては飛行機が取れなかった方が良かったと思える。で、映像で見たアスクレンは、極まっていないギロチンで試合がストップとなりトーマスに勝利した。このレフェリーのミスばかりが印象に残り、そこまでに彼が見せていたシッティングガードから起き上がってシングルでリバーサル、担ぎパスを嫌がり背中を見せたトーマスにギロチンを仕掛けた──という素晴らしいセットアップに全く斟酌していなかった。アスクレンのスクランブルの強さ、トップコントロールの素晴らしさを見抜くことができなかった。ホント、観察力にも洞察力にも欠ける己が嫌になる」

on this day in──記者生活20年を終えた当サイト主管・髙島学がいわゆる、今日、何が起こったのか的に過去を振り返るコラム。自ら足を運んだ取材、アンカーとして執筆したレポートから思い出のワンシーンを抜粋してお届けします。

【ONE26】ベン・アスクレン、求められる完全勝利。×ルイス・サッポ戦

$
0
0

Ben Askren24日(金・現地時間)、フィリピンはマニラのMOAアリーナでONE 26「Valor of Champions」が開催される。メインはONEウェルター級選手権試合ベン・アスクレン×ルイス・サッポの1戦が用意された。

3週間後に初めてUFCが行われるフィリピンは、ONEにとって政府系のカジノリゾートやペトロンという同国最大の石油会社のスポンサードを受けるドル箱マーケットの一つ。ビビアーノ・フェルナンデスがONEで戦った5試合中、実に4戦がマニラで組まれたのも、マニラ大会は潤沢なバジェットがあるからに他ならない。

今回、そんな大物スポットの座に収まったのがONE世界ウェルター級王者ベン・アスクレンだ。MMA無敗の14連勝、そのベースとなったレスリングは北京五輪代表となったフリースタイルでなく、NCAAを2度制し、2回が準優勝だったフォーススタイル・レスリングであることは承知の事実。抜群のテイクダウン能力だけでなく、動き続けるグラウンドのなかで下になることもあるが、ここからのリバーサル力に非常に優れている。

指が一本掛かれば倒せるダブルレッグ、指の第一関節が掛かればそのままクリンチに持ち込み、上になることができる組み力。自らのテイクダウン能力への自信の高さは、「MMAでは誰にも極められない」と自負するグラウンド・コントロール力があってこそ。よって、本来は課題となる打撃の距離では警戒はしても、相手の攻撃を怖がることなく躊躇なく飛び込んでいけるのがアスクレンの強さの要因といえる。

そのうえ、ONEのルールはサッカーボールキックやグラウンドでのヒザが許されている。がぶりの状態や抑え込んでから、あるいは亀の相手の頭部にヒザを入れることができるのだから、まさに鬼に金棒状態といえるだろう。

対戦相手のサッポは実にキャリア61勝9敗1分と、アスクレン戦が72戦目という驚異のキャリアの持ち主。昨年11月のONEデビュー戦ではアスクレンが4分21秒肩固めで倒したバフチャル・アバソフを53秒ヒザ蹴りからサッカーボールキックで倒している。とはいっても、ブラジル&北米のローカルショーでは猛烈な勢いで勝ち星を重ねてきたサッポだが、ベラトールでウェルター級の帝王に君臨していたアスクレンに対し、シーズン5ウェルター級トーナメントでは準決勝でベン・サンダースに敗れ、さらに再起戦でもライアン・フォードに敗れている。この両者は揃ってアスクレンに勝てなかった現王者ドゥグラス・リマの軍門に下っていることを考えると、この世界戦もアスクレンがどこまで強さを見せつけるのか──そういう見方を楽しみたい。

【写真】アバソフのテイクダウン狙いには抜群のタイミングでヒザを入れたサッポ。果たしてアスクレン戦では……(C)ONE

【写真】アバソフのテイクダウン狙いには抜群のタイミングでヒザを入れたサッポ。果たしてアスクレン戦では……(C)ONE

驚愕のグラウンド・コントロールは世界中のMMAファンのテキストブックとなっているアスクレンだけに、サッポ・クラスの対戦相手には圧倒的な強さを見せ、MMAファイターとして、価値を高めてほしいものだ。

■ONE26 対戦カード

<ONEウェルター級選手権試合/5分5R>
[王者] ベン・アスクレン(米国)
[挑戦者] ルイス・サッポ(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
マーク・ストリーグル(フィリピン)
ケイシー・シュール(米国)

<フライ級/5分3R>
ユージーン・トケーロ(フィリピン)
ブリナタ・ロサディ(インドネシア)

<ヘビー級/5分3R>
ポール・チェン(台湾)
イゴール・スボラ(ウクライナ)

<フライ級/5分3R>
アナトポン・ブンラド(タイ)
ゲヘ・エウスタキーオ(フィリピン)

<フェザー級/5分3R>
ジミー・ヤボ(フィリピン)
エドゥアルド・ケリー(フィリピン)

<フェザー級/5分3R>
シャノン・ウィラチャイ(タイ)
アミール・カーン(シンガポール)

<フェザー級/5分3R>
ツー・ノット(シンガポール)
ヤー・ウェイワン(中国)

【ONE26】計量終了。アスクレン 「ヤツに俺は止められない」、ストリーグルはONE&バンタム初陣

$
0
0

Askeren vs Sapo【写真】写真はパブリック計量のモノ。リカバリーが進んでいることは待ちがないベン・アスクレンだ(C)ONE

23日(木・現地時間)、24日(金・同)にフィリピンはマニラのMOAアリーナで開催されるONE 26「Valor of Champions」の非公開本計量&パブリック・モック計量が行われている。

メインでONE世界ウェルター級王座初防衛戦に臨むベン・アスクレンは、挑戦者のルイス・サッポと同様に77キロのリミット丁度で計量を終えている。アスクレンは明日の試合に関し、「サッポは俺からベルトを獲ることはできない。ケージに入り、テイクダウンしボコボコにする。ヤツに俺を止めることなどできない」と語り、チャレンジャーは「実力が出れば問題ない。世界戦の準備はできている。テイクダウンされても関節技を極める」とコメントしている。

また、台湾のプロFC、フィリピンのURCC、サイパンのトレンチウォーズ、さらにレジェンドFC、マレーシアFC、さらにはタイのDAREを経て、ONEのケージに初めて上がることとなった世田谷生まれのフィリピン人マーク・ストリーグルも初のバンタム級戦に向け、61キロジャストでパスしている。

【写真】イヴォルブ所属となったマーク・ストリーグル。ONE経由でUFCを目指すのだろうか?(C)ONE

【写真】イヴォルブ所属となったマーク・ストリーグル。ONE経由でUFCを目指すのだろうか?(C)ONE

■ ONE26 計量結果

<ONE世界ウェルター級選手権試合/5分5R>
[王者] ベン・アスクレン:77.0キロ
[挑戦者] ルイス・サッポ:77.0キロ

<バンタム級/5分3R>
マーク・ストリーグル:61.0キロ
ケイシー・シュール:61.1キロ

<フライ級/5分3R>
アナトポン・ブンラド:56.6キロ
ゲヘ・エウスタキーオ:57.1キロ

<フライ級/5分3R>
ユージーン・トケーロ:56.7キロ
ブリナタ・ロサディ:55.4キロ

<フェザー級/5分3R>
ジミー・ヤボ:65.7キロ
エドゥアルド・ケリー:65.8キロ

<68キロ契約/5分3R>
シャノン・ウィラチャイ:68.0キロ
アミール・カーン:67.8キロ

<フライ級/5分3R>
ニコラス・リー:56.7キロ
リュウ・シャオヤン:56.7キロ

<フェザー級/5分3R>
スノト:65.0キロ
ヤー・ウェイワン:65.8キロ


【ONE26】テイクダウンできないアスクレン……。指が目に入りノーコンテストに

$
0
0

<ONEウェルター級選手権試合/5分5R>
ベン・アスクレン(米国)
No Contest
ルイス・サッポ(ブラジル)

サッポ―の右ローに飛び込んだアスクレンだが、サッポがこれを切ることに成功する。続いて蹴りを見せるサッポは、2度目のテイクダウン狙いも切ってアスクレンにガードを取らせる。ハイキックを繰り出すサッポ、アスクレンの遠くから飛び込むようなテイクダウン狙いを切り返して上へ。グラウンドのアスクレンの顔面に蹴りを入れようとするも、これは空振りに。

サッポはスタンドに戻り、右ローでアスクレンに尻餅をつかせる。続くテイクダウン狙いも切ってトップを取ったサッポ、アスクレンは立ち上がってスタンドへ。続いてボディロックから完璧なタイミングでテイクダウンを取ったアスクレンだったが、レフェリーがブレイクを命じる。

目を抑えるサッポ、テイクダウン前にアスクレンの右手の親指が目に入った模様だ。一旦、ブレイクを命じておきながら、レフェリーのオリビエ・コスタは同じポジションから試合の再開を命じる。これを当然のように嫌がり、さらに目を抑え続けるサッポを見て、レフェリーは指が目に入っていないが映像をチェックする。ここで右親指のアイポークを認めたレフェリーは、試合続行を求めるアスクレンに対し、『彼は英語が話せないんだ』と意味の分からない言葉を発する。5分間のインターバルが設けられるも、セコンドを通し目が見えないことをアピールするサッポ。

残り30秒のコールが場内に流されるが、サッポは試合続行できるような状態ではない。「戦えないならノーコンテスト」というインスペクターの言葉を、セコンドがサッポに伝える。返答は「ノー」。結局、ノーコンテストという裁定が下った。「すぐにでも戦えるようになったら戦おう。2週間後でも3週間後でも。ヤツの俺の顔に触れていない。次? いつでもどこでも戦う」と話したアスクレンだが、ここまでテイクダウンを切られたのは初めてのこと。そういう意味でも、このまま試合の続きが見たかったが、指が入っての試合続行不可能は致しかたない。 

【ONE26】試合結果 ベン・アスクレン、初防衛戦はノーコンテストに。ストリーグルは初陣で一本勝ち

$
0
0

ONE26【写真】目を抑えるサッポと、「やっちまった。参った」という表情のアスクレン(C)ONE

24日(金・現地時間)、フィリピンはマニラのMOAアリーナでONE 26「Valor of Champions」が開催された。

メインのONE世界ウェルター級選手権試合は、初回に王者ベン・アスクレンの右手の親指が挑戦者ルイス・サッポの目に入り、ノーコンテストに。サッポがアスクレンのテイクダウンを切り続け、その後の展開に期待が高まっていただけに、惜しい幕切れとなった。セミではPXCなどで活躍したマーク・ストリーグルがONEデビューをRNC一本勝ちで飾った同大会、全試合結果は以下の通りだ

ONE 26「Valor of Champions」
<ONEウェルター級選手権試合/5分5R>
- ベン・アスクレン(米国)1R
No Contest
詳細はコチラ
- ルイス・サッポ(ブラジル)
<バンタム級/5分3R>
○マーク・ストリーグル(フィリピン)1R3分48秒
RNC
詳細はコチラ
×ケイシー・シュール(米国)
<キャッチウェイト/5分3R>
○アナトポン・ブンラド(タイ)3R
判定
詳細はコチラ
×ゲヘ・エウスタキーオ(フィリピン)
<フライ級/5分3R>
○ユージーン・トケーロ(フィリピン)1R3分41秒
TKO
詳細はコチラ
×ブリナタ・ロサディ(インドネシア)
<フェザー級/5分3R>
○エドゥアルド・ケリー(フィリピン)1R2分05秒
RNC
詳細はコチラ
×ジミー・ヤボ(フィリピン)
<68キロ級契約/5分3R>
○アミール・カーン(シンガポール)3R3分20秒
TKO
詳細はコチラ
×バシール・アフマド(パキスタン)
<フライ級/5分3R>
○リュウ・シャオヤン(中国)1R1分59秒
KO
詳細はコチラ
×ニコラス・リー(シンガポール)
<フェザー級/5分3R>
○ヤー・ウェイワン(中国)3R1分21秒
TKO
詳細はコチラ
×ツー・ノット(インドネシア)

【ONE33】アスクレン×サッポ再戦大会に朴光哲が出場、オーバーオールと2カ月遅れの対戦

$
0
0

Kotetsu Boku【写真】ONE参戦は実に昨年5月のフィリピン大会以来、1年半振りとなる朴光哲(C)MMAPLANET

12日(月・現地時間)、ONEより11月13日(金・同)にシンガポールのインドアスタジアムで開催されるONE33「Pride of Lions」に朴光哲が出場し、メジャー・オーバーオールと対戦することが発表された。

同大会のメインは4月のマニラ大会でノーコンテストに終わったベン・アスクレン×ルイス・サッポの再戦、ONE世界ウェルター級選手権試合が組まれている。鉄壁のテイクダウン攻勢が崩れ、反撃に移った直後のアイポークで思いもしない不完全燃焼に終わった前回の試合の決着戦──が行われるイベントで朴は本来9月1日に上海で戦う予定だったオーバーオールと戦う。

上海大会の中止により、2カ月以上待ちぼうけを食った両者、オーバーオールは米国ミシガン州出身の33歳。アジア放浪の果てにシンガポールに定着し現地のジャガノウ・ファイトクラブでグラップリングの指導を行っている。戦績は6勝1敗、ONEでは2勝1敗ながら元チェッキマット柔術所属、ノーギワールド紫帯を制したこともあり、イヴォルブが力を入れていたブルーノ・ブッチをサッカーボールキックで破った一戦が光る。

朴にとってはフェザー級転向第2戦目、勝手知ったるシンガポールでの試合。テイクダウンに簡単に入らせない、そんな試合の入り方ができるかどうかが、まずは大切になってくる。

【写真】ホームタウンフェイバリットのアンジェラ・リー(C)MMAPLANET

【写真】ホームタウンフェイバリットのアンジェラ・リー(C)MMAPLANET

今回、朴×オーバーオール以外にもアンジェラ・リー×ナタリー・ゴンザレス・ヒルズの女子ストロー級マッチと、アミール・カン×ジミー・ヤーボのフェザー級戦も発表された。ティーン・ファイターのリーは、近頃イヴォルブMMAに所属するようになったハワイ島HMC出身の選手で、これまでONEで2連勝中で現地での人気が非常に高い。カンは移籍組ではなく、生粋のイヴォルブ育ち。シンガポール第2世代の新鋭ということになる。

ONE33「Pride of Lions」(11月13日)

$
0
0

2015年11月13日(金・現地時間)
ONE 33「Pride of Lions」
シンガポール・カラン
シンガポール・インドアスタジアム

■ 対戦カード

<ONE世界ウェルター級選手権試合/5分5R>
[王者] ベン・アスクレン(米国)
[挑戦者] ルイス・サッポ(ブラジル)

<ONE世界ストロー級選手権試合/5分5R>
[王者] デェダムロン・ソー・アミュアイシルチョーク(タイ)
[挑戦者] ヤゴ・ブライアン(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
メイジャー・オーバーオール(米国)
朴光哲(日本)

<女子ストロー級/5分3R>
ナタリー・ヒルズ(豪州)
アンジェラ・リー(シンガポール)

<フェザー級/5分3R>
アミール・カーン(シンガポール)
ジミー・ヤーボ(フィリピン)

<フェザー級/5分3R>
マーチン・ヌグエン(豪州)
エドゥアルド・ケリー(フィリピン)

<バンタム級/5分3R>
ベネディクト・アン(シンガポール)
ヨハン・ムリア・レゴウオ(インドネシア)

<フェザー級/5分3R>
リー・カイウェン(中国)
ネイサン・アン(シンガポール)

<ヘビー級/5分3R>
アラン・ンガラニ(香港)
イゴール・スボラ(ウクライナ)

【ONE33】アスクレンの鉄壁のTD復活なるか。サッポのおっつけ防御は??

$
0
0

Sapo vs Askren【写真】今回の試合でもテイクダウンディフェンスの強さをサッポが見せれば、非常に興味深い戦いになりそうだ (C)ONE

明日13日(金・現地時間)、シンガポール・カランのシンガポール・インドアスタジアムで開かれるONE 33「Pride of Lions」。日本から朴光哲が出場する同大会では2つの世界戦が行われる。

セミで王者デェダムロン・ソー・アミュアイシルチョークにヤゴ・ブライアンが挑戦するONE世界ストロー級選手権試合、メインでは世界ウェルター級選手権試合=王者ベン・アスクレン×挑戦者ルイス・サッポ戦が組まれている。奇しくも2試合ともイヴォルブ所属のチャンピオンがブラジル人の挑戦を受ける形となっている。

アスクレンとサッポは4月のONE26で対戦しており、この時はアスクレンの指がサッポの目に入り初回でノーコンテストという結果に終わっている。そんなアクシデントで唐突に終了したことよりも、それまでの試合内容に誰もが驚いた。鉄壁のテイクダウンを持ち、指が一本触れると相手を倒すことができるといわれているアスクレンが、実に6度もテイクダウンに失敗している。

最初のダブルレッグをスプロールされ、続いてボディロックから小外掛けを内股で切り返される。その後もローシングル、組んでもいなされて下になるなど、鉄壁のテイクダウンが決まらない状態が続いたアスクレン。ばかりかローでバランスを崩され、首相撲からヒザ蹴りも被弾。テイクダウンを失敗する姿を想像することすら困難だったアスクレンが、7度目のトライでようやく上を取ることに成功したが、その前に右手の親指がサッポの右目を突き刺し、そのまま試合続行は不可能となった。

ユニファイド・ルールと違い、ONEのアジアンMMAルールではテイクダウンの失敗はサッカーボールキックや四点ヒザの餌食になる恐れがあり、非常に危険だ。現に当たりはしなったが、サッポがアスクレンの立ち上がり際に顔面を蹴り抜こうとするシーンも何度か見られた。

なぜ、アスクレンのテイクダウンが決まらなかったのか。その一つにサッポが右ワキを差されるとすぐに右手をおっつけ、同時に右の腰を前に押し出して跳ね返しつつ、自分の組みに持ちこんだ点が挙げられる。

ただし、差してきた相手への対処として、常套手段といえる防御&カウンター・アタックを何度もアスクレンが引っ掛かった要因は分からない。同時にアスクレンはファンクロールに代表されるリバーサルを有しており、下になっても焦ることはないのも事実だ。失敗しても仕掛け続けて上を取ると割り切っていたかもしれない。実際サッポのテイクダウン&カウンターは見事だったが、3分間その対応をするだけで、既に肩で息をするようになっていた。

5Rの長丁場、サッポがあの動きを続けられる体力があったようには思えない。ただし、ディフェンスを繰り返す間、際の打撃が入る可能性も十分にある。今回の再戦、アスクレンには慎重にならず、テイクダウン一本槍の姿勢を貫いてほしい。そのうえで、どのような攻防が繰り広げられるか。前回の対戦におけるサッポの善戦が、この決着戦を非常に興味深いモノにしたことは間違いない。

■ ONE33対戦カード

<ONE世界ウェルター級選手権試合/5分5R>
[王者] ベン・アスクレン(米国)
[挑戦者] ルイス・サッポ(ブラジル)

<ONE世界ストロー級選手権試合/5分5R>
[王者] デェダムロン・ソー・アミュアイシルチョーク(タイ)
[挑戦者] ヤゴ・ブライアン(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
メイジャー・オーバーオール(米国)
朴光哲(日本)

<女子ストロー級/5分3R>
ナタリー・ヒルズ(豪州)
アンジェラ・リー(シンガポール)

<フェザー級/5分3R>
アミール・カーン(シンガポール)
ジミー・ヤーボ(フィリピン)

<フェザー級/5分3R>
マーチン・ヌグエン(豪州)
エドゥアルド・ケリー(フィリピン)

<バンタム級/5分3R>
ベネディクト・アン(シンガポール)
ヨハン・ムリア・レゴウオ(インドネシア)

<フェザー級/5分3R>
リー・カイウェン(中国)
ネイサン・アン(シンガポール)

<ヘビー級/5分3R>
アラン・ンガラニ(香港)
イゴール・スボラ(ウクライナ)

【ONE33】計量終了もW世界戦消滅の危機!! 挑戦者が体重落とせず……

$
0
0

Kotetsu Boku【写真】進化した肉体(?)を披露した朴光哲(C)ONE

13日(金・現地時間)にシンガポール・カランのシンガポール・インドアスタジアムで開かれるONE 33「Pride of Lions」の計量が12日(木)に行なわれたが、ダブルタイトル戦消滅の危機に陥っている。

まずセミで組まれていたONE世界ストロー級選手権試合は、挑戦者ヤゴ・ブライアンの計量ミスでノンタイトル戦に変更。さらにメインでベン・アスクレンに挑む予定だったルイス・サッポの計量失敗。今から10時間以上前の時点でこの試合がどのような形式で行われるか協議中との発表が主催者よりあったが、その後の動向はホームページ、公式ツイッター、SNSなどでも明らかになっておらず、ONE側への問い合わせをしても返答はなされていない状況だ。

日本のファンからすればタイトルが掛かっているかどうか以前に、アスクレン×サッポの決着戦は試合内容が楽しみだったが、世界戦ということでチケットを購入したり、放映権のビジネスが成立しているのであれば、これはファン、そしてONEも被害者。何とも気の毒な状況となっている。

なお皮肉なことにメイン&セミ以外に出場するファイターはメイジャー・ホーバーオールと対戦する朴光哲も含め、計量を無事終えている。

【写真】既に体重を持どいているパブ計量での両者。サッポが相当大きいことがわかる(C)ONE

【写真】既に体重を持どいているパブ計量での両者。サッポが相当大きいことがわかる(C)ONE

■ ONE 33計量結果

<ONE世界ウェルター級選手権試合/5分5R>
[王者] ベン・アスクレン:77.1キロ
[挑戦者] ルイス・サッポ:78.2キロ

<ストロー級/5分3R>
デェダムロン・ソー・アミュアイシルチョーク:52.0キロ
ヤゴ・ブライアン:52.8キロ

<フェザー級/5分3R>
メイジャー・オーバーオール:65.5キロ
朴光哲:65.7キロ

<女子ストロー級/5分3R>
ナタリー・ヒルズ:51.8キロ
アンジェラ・リー:51.6キロ

<ヘビー級/5分3R>
アラン・ンガラニ:110.6キロ
イゴール・スボラ:102.3キロ

<フェザー級/5分3R>
マーチン・ヌグエン:65.3キロ
エドゥアルド・ケリー:65.6キロ

<フェザー級/5分3R>
アミール・カーン:65.7キロ
ジミー・ヤーボ:65.7キロ

<バンタム級/5分3R>
ベネディクト・アン:65.6キロ
ヨハン・ムリア・レゴウオ:65.4キロ

<フェザー級/5分3R>
リー・カイウェン:65.8キロ
ネイサン・アン:65.8キロ

【OFC19】試合結果 青木が初防衛。圧巻アスクレン&激闘トンガーが新チャンピオンに

$
0
0

OFC19【写真】UAEということもあってか、ケージガールは露出控えめだった(C)MMAPLANET

29日(金・現地時間)、UAEはドバイのWTCでOFC史上初めて3つの世界戦が組まれたONE FC19「Reign of Champions」が開催された。青木、鈴木、大石と日本人世界王者3人が揃い踏みした同大会、全試合結果は以下の通りだ。

ONE FC19「Reign of Champions」
<OFC世界ライト級選手権試合/5分5R>
○青木真也(日本)1R2分15秒
RNC
詳細はコチラ
×カマル・シャロルス(イラン)
<OFC世界ウェルター級選手権試合/5分5R>
○ベン・アスクレン(米国)1R1分24秒
TKO
詳細はコチラ
×鈴木信達(日本)
<OFC世界フェザー級選手権試合/5分5R>
○ジャダンバ・ナラントンガラグ(モンゴル)5R
判定
詳細はコチラ
×大石幸史(日本)
<ライト級/5分3R>
○ロジャー・フエルタ(米国)1R3分13秒
TKO
詳細はコチラ
×クリスチャン・ホリー(英国)
<ライトヘビー級/5分3R>
○ジェイムス・マックスウィーニー(英国)1R1分17秒
TKO
詳細はコチラ
×クリスチアーノ上西(ブラジル)
<フェザー級/5分3R>
○エウベウ・バーンズ(ブラジル)3R
判定
詳細はコチラ
×田中半蔵(日本)
<76キロ契約/5分3R>
○モハメド・ワリッド1R1分05秒
腕十字
詳細はコチラ
×ヴォーン・ドネール(フィリピン)
<フライ級/5分3R>
○デェダムロン・ソーアミュアイシルチョーク(タイ)1R2分34秒
RNC
詳細はコチラ
×アリ・ヤコブ(マレーシア)
<女子フライ級/5分3R>
○アン・オスマン(マレーシア)3R
判定
×アナ・フラトン(米国)

【Roundup】2月23日~29日、ニュース総ざらい。REALにぺぺ参戦、修斗・DEEP・パンクラス情報も

$
0
0

Roundup【写真】国内外のMMA、キック&柔術からこぼれ話を (C)MMAPLANET、GLORY & DAVE MANDELL

過去1週間、記事にできなかった注目のニュースをかき集めて紹介、題してRoundup。本来は深く言及すべき情報ですが、当サイトのマンパワー不足が原因で紹介できなかった記事を総ざらいします。

【24日(水)】
・3月12日(土)に東京都文京区のTDCホールで行われるREAL04のヘビー級トーナメント準決勝で、アミル・アリアックバリと対戦予定だったクリスチャン・コロンボが体調不良により欠場、打役としてセネガルのぺぺ・セネガルと対戦することがFighting Globeより明らかとなった。ぺぺ・セネガルはその名の通り、セネガル出身で191センチ&110キロながら、信じられにスピードを備えているとのこと。セネガル相撲とコンバットサンボを習得しているそうだ。

【25日(木)】
・ONEより4月15日(金・現地時間)にMOAアリーナで開催されるフィリピン・マニラ大会でベン・アスクレンがニコライ・アレクサーヒンを相手にONE世界ウェルター級王座2度目の防衛戦に挑むことが公式アナウンスされた。なお、同大会にはONEでタイトル戦を経験している日本人選手も出場する模様だが、また正式発表されていない。

【26日(金)】
・4月24日(日・同)に開かれるエディ・ブラボー・インビテーショナル06の出場予定に入っていたアンドレ・ガルバォンが準備不足を理由に不参加になったとFLOGRAPPLINGが報じた。同トーナメントは16人の無差別級で争われ、UFC FIGHT PASSでストリーミング中継されることが決まっている。
一本勝ちすれば1万2500ドルのボーナスを獲得できるという同トーナメントはアジア勢の参加もエディは募っていたが、キム・ドンヒョン&青木真也は揃って出場を辞退したという話も伝わっている。ガルバォンが出なくなったEBI06だが、現時点ではヴィニー・マガリャエス、エディ・カミングス、ゲイリー・トノン、ユーリ・シモエス、ディーン・リスター、DJ・ジャクソン、マテウス・ジニズ、リッチー・マルチネス、ファビアン・ボラノス、ルスタム・チェシエフ、ブルーノ・バストス、エヴァンドロ・ヌネス、ルカス・ホシャという13人が出場予定だ。

【27日(土)】
・GLORYがESPNと複数契約を結んだと発表。昨年11月のミラノ大会と12月のアムステルダム大会がESPN3でライブ中継され、リプレイ中継はESPNEで行われていた。UC FIGHT PASSによるストリーミングが米国内ではブラックアウトになるかどうかはGLORYのリリースでは明らかとなっていない。
 なおGLORYでは4月16日にデンマーク・コペンハーゲン大会=Glory29を開催し、ニキー・ホルツケンがヨアン・コンゴロの挑戦を受けGlory世界ウェルター級王座防衛戦を行うことも併せて発表された。

Uesako・DEEP後楽園ホール大会で4月23日(土)に東京台東区のディファ有明で開催されるDEEP CAGE IMPACT2016で長倉立尚と上迫博仁のフェザー級マッチが実現することが発表された。両者は昨年、TV東京で放送されたRoad to UFC Japanに出演。フェザー級トーナメントにUFCとの契約をかけてエントリーしていたが、上迫は練習中の負傷が原因で脱落、長倉はDJ.taikiに判定負けしている。

Matsumoto vs Kawana・プロ修斗公式戦・新宿フェイス大会で、4月23日(土)に千葉県浦安市の舞浜アンフィシアターで松本光史と川名雄生の間で、修斗世界ウェルター級(※70.3キロ)王座決定戦が組まれることが明らかとなった。両者は昨年7月に松本の持つ環太平洋ウェルター級王者に川名が挑み、挑戦者優勢という展開でドローとなっている。

【29日(月)】
Togashi・パンクラスより4月24日(日)の東京都江東区ディファ有明大会=Pancrase277に冨樫健一郎が出場し、JJ・アンブローズと対戦することが発表された。昨年は闘裸男=修斗とパンクラスで3連勝の冨樫は12月にウィル・チョープに判定勝ちして以来の試合となる。

【ONE41】アレクサヒンを迎え撃つベン・アスクレン。最低でも『圧勝』──の期待値の高さ

$
0
0

Askren【写真】やはりサッポとの決着戦が見たいアスクレン。アレクサヒンを相手にどのようなファイトを展開するか (C)MMAPLANET

15日(金・現地時間)、フィリピンはメトロマニラのパサイ、MOAアリーナで開催されるONE41「Global Rivals」。安藤晃司がローウェン・タイナネスと対戦する同大会のメインはONE世界ウェルター級選手権試合=王者ベン・アスクレン×挑戦者ニコライ・アレクサヒンの一戦が組まれている。

Bellaorの台頭により、やや勢力が分散化傾向にあるMMA各階級にあって、今も非UFCファイター世界最強の呼び声が高いのが、アスクレンだ。北京五輪フリースタイルレスリング米国代表という肩書き&実績よりも、カレッジレスリング=フォークスタイルでNCAA D-1を2度制し、オールアメリカンに4年連続で選出されたタイトル&足跡の方が、MMA14連勝(※1NC)という彼の戦績に寄与している。

指一本が掛かれば倒すことが可能というテイクダウン・コンビネーションと、圧倒的なグラウンドコントロール力がアスクレンを当代一のMMAファイターに引き上げた。そのアスクレンが鈴木信達から奪ったベルト、2度目の防衛戦の相手ニコライ・アレクサヒンはキャリア17勝3敗のロシア人ファイターで、ONEでは昨年11月にブルンゾルグ・バトムンフを圧倒し続け、RNCで一本勝ちしている。

勝負は何が起こるか分からない。それでもアレクサヒンがアスクレンを相手にこのようなポジションを取れる姿は想像できない(C)ONE

勝負は何が起こるか分からない。それでもアレクサヒンがアスクレンを相手にこのようなポジションを取れる姿は想像できない(C)ONE

とはいっても、いってみれば無名のモンゴル人ファイターに圧勝したのみで、その試合で見せたテイクダウン&グラウンドコントロールがアスクレンに同じように通用するとは思えない。また現UFCファイターのセルビア人選手=ボヤン・ベリチコビッチにはポジションを支配され、最後はギロチンで敗れている。

アレクサヒンはやや広いスタンスで、伸びる右ストレートを持っているが、彼の拳が届く距離よりも遠い位置からアスクレンはテイクダウンを仕掛けることができる。一方、サッポ戦で3度、4度とテイクダウンを失敗したアスクレン。その原因がどこにあるのか未だに不明だが、ひょっとするとONEの4点ヒザポジションでもヒザ蹴り有りというルールが精神的に何か作用したのかもしれない。それでも現ベラトール世界ウェルター級王者アンドレイ・コレシュコフの打撃の圧をモノともせず、組み続けたアスクレンのプレッシャーをもってすれば、ここもそれほど気になる点とは思えない。

逆にONEルール故にがぶりからヒザ蹴りという新・必殺パターンもアスクレンには身に着けている。また空手ベースのストライカー的な前足を残して、後ろ足の位置を変えることで打撃を巧みに打撃をかわすことができるアレクサヒンだが、この前足を残すというスタンスはテイクダウン・キングのアスクレンにとっては致命的な位置取りになってしまうのもネガティブな要因だ。

アスクレン・サイドとしての不安要素は、昨年4月のルイス・サッポ戦がアイポークでNCになり、11月の再戦予定がサッポの体重オーバーでキャンセル、過去19カ月で4分に満たない時間しか実戦を経験していない点ぐらいか。

MMAは何が起こるか分からない──その点を踏まえてなお、まだまだ幻想を持ち続けたいファンキー・フォークレスリング伝説への興味も相まって、この世界戦はアスクレンの圧勝と予想したい。

■ONE41対戦カード

<ONE世界ウェルター級選手権試合/5分5R>
[王者] ベン・アスクレン(米国)
[挑戦者] ニコライ・アレクサヒン(ロシア)

<フライ級/5分3R>
ゲヘ・エウスタキーオ(フィリピン)
ジアーニ・スッバ(マレーシア)

<ライト級/5分3R>
ローウェン・タイナネス(米国)
安藤晃司(日本)

<バンタム級/5分3R>
ムイン・ガフロフ(タジキスタン)
リース・マクラーレン(豪州)

<ライト級/5分3R>
ヴォーン・ドネール(フィリピン)
ホノリオ・バナリオ(フィリピン)

<女子ストロー級/5分3R>
エイプリル・オセニオ(フィリピン)
ナタリー・ヒルズ(豪州)

<フライ級/5分3R>
ダニー・キンガド(フィリピン)
モハマド・ハイダー(マレーシア)

<バンタム級/5分3R>
バーナード・ソリアーノ(フィリピン)
ツー・ノット(インドネシア)

【ONE41】パンチも蹴りも当てられテイクダウンも切られた──それでも慌てず、アスクレン3-0で王座防衛

$
0
0

<ONE世界ウェルター級選手権試合/5分5R>
ベン・アスクレン(米国)
Def.3-0
ニコライ・アレクサヒン(ロシア)

左ジャブを伸ばすアレクサヒンに詰め寄るアスクレン。アレクサヒンが回って組ませない。しかし、向き合ってパンチを放ったところでダブルレッグへ。スプロールし切れなかったアレクサヒンは、ボディロックを取られテイクダウされ、そのままサイドを許してしまう。アレクサヒンのブリッジを潰し、脇腹にヒザを入れるアスクレンはパンチ&エルボー、さらにヒザを肩に蹴り込む。

クルスフィックスに取ってエルボーを入れ、腕を抜かれるとヒザを側頭部に突き刺したアスクレンがアレクサヒンを圧倒。ガードを戻したアレクサヒンだが、一瞬にしてアスクレンはパスに成功し、エルボーを顔面に落とす。起き上がったアスクレンに対し、アレクサヒンは足を戻すが、またも簡単にパスガードされる。エルボーを入れ、クルスフィックスの態勢に再び入ったアスクレンの右のパンチが連続で落とされ、起き上がったところでがぶってバックへ。アスクレンが初回を圧倒した。

2R、アレクサヒンが左ロー、アスクレンの前進に右アッパーを入れる。アスクレンはスピニングバックキックを放ち尻餅をつくというファンキーな動きを見せる。アスクレンはさらに距離を詰めてスピニングバックエルボー、これを避けたアレクサヒンがバックを取る。すぐに胸を合わせたアスクレンがテイクダウン、サイドを獲りクルスフィックスという初回と同じ展開に。パス狙いからマウントを狙ったアスクレンは、ブリッジに合わせてバックへ。アレクサヒンはここでリバーサルに成功し、上を取りに来たアスクレンから離れ立ち上がる。

続くスタンドの局面で、右ワキを差され崩されたアスクレンは、アレクサヒンのパンチからヒザ蹴りに組んでテイクダウン。サイドからパンチを落とす、またもクルスフィックス&パウンドへ。アレクサヒンのブリッジを潰し、起き上がってくるところでギロチン。これを自ら解いて、バックに回ってパンチ、亀のアレクサヒンにサッカーボールキックを見舞っていく。懸命に起き上がったアレクサヒンを倒したアスクレン、パンチを入れたがタイムアップとなった。

3R、右を入れたアスクレン、アレクサヒンが右フックを返す。さらにフックの連打し左ハイを見せたアレクサヒン。アレクサヒンが右フック、続いて右アッパーをヒットさせる。アスクレンは右を振るって組みつこうとしたが、アレクサヒンはサッと距離を取る。左ジャブから右ストレートを伸ばしたアレクサヒンは、ローからフックを入れる。

体が揺れたアスクレンは組みつくが、逆に投げを受けて倒し切れない。と、ダブルを仕掛けたアスクレンはいなして、すっとトップを取る達人振りを見せる。サイドを取ったアスクレンは細かいパンチと、左エルボーを落とす。背中を預けて立ち上がろうとしたアレクサヒンだが、当然バックコントロールを許し後方から殴られる。引き込んだアレクサヒンに対し、アスクレンは上四方からヒザ、正対してきたところでがぶって頭部にヒザを入れてラウンド終了を迎えた。

4R、右から左を伸ばしたアレクサヒン。アスクレンは左ジャブを被弾し、右を返す。テイクダウン狙いを切って、左ハイを放ったアレクサヒンだが、これは届かない。アレクサヒンはアスクレンの組み際に、顔面に蹴りを入れる。引き込むように背中をつけたアスクレンは、リバーサルを狙うがアレクサヒンがスタンドへ戻る。距離を詰めてボディロックしたアスクレンは後方にテイクダウン、サイドを奪取する。ハーフに戻したアレクサヒン、何とアスクレンのパス狙いをブリッジでスイープに成功!!

ガードを取ったアスクレンは蹴り上げを見せ、立ち上がったアレクサヒンが足を払ってサッカーボールキックを狙う。残り70秒でレフェリーがブレイクを命じ、試合がスタンド戦へ戻る。アスクレンは前蹴りを2発見せ、アレクサヒンはスピニングバックキック。アスクレンはスピニングバックフィストから、テイクダウン狙いもアレクサヒンは足を抜いて離れる。なんと、ケージを背にしたアスクレン、本格的に苦戦の様相を呈してきた。

最終回、右ストレートを伸ばしたアレクサヒン。アスクレンは組んでボディロックからテイクダウン、サイドへ。正対したアレクサヒンががぶりにも頭を抜いて立ち上がると、右ストレートをヒットさせる。アレクサヒンは右ロー。組んだアスクレンアは手首を手繰るが、アレクサヒンが離れる。と、アスクレンはスピニングバックフィストからダブルレッグでテイクダウン。ヒザを頭部に入れ、立ち上がり際にバックを制して後方に倒れ込む。

二度目のトライで両足をフックしてバックマウントを完成させたアスクレンは、両足のフックにはこだわらない。亀のアレクサヒンをコントロールし、パンチを入れる。アレクサヒンはガードと亀を繰り返し、立ち上がることはできない。残り30秒、起き上がったアレクサヒンが距離を取り直す。右ハイから前に出たアレクサヒンが飛びヒザを見せるも届かず、タイムアップとなった。

ダラダラと戦った感のあるアスクレン。パンチも蹴りも被弾し、テイクダウンも失敗した。それでも、ノラリクラリと戦い、精神的に追い込まれたようには見えなかったアスクレンが判定で王座防衛に成功した。

【ONE41】試合結果 安藤晃司、無敗のタイナネスに完封負け喫す。アスクレンは防衛成功

$
0
0

ONE41【写真】力のこもった勝負で、力負けした安藤。タイナネスは青木への挑戦権確保となるか(C)ONE

15日(金・現地時間)、フィリピンはマニラのMOAアリーナでONE41「Global Rivals」が行われた。

日本から参戦した安藤晃司は、ここまで8戦全勝の25歳=ローウェン・タイナネスに完封負け。メインではONEウェルター級王者ベン・アスクレンがニコライ・アレクサヒンを判定で制し、初防衛を果たしている。今大会の全試合結果は以下の通りだ。

ONE41「Global Rivals」
<ONE世界ウェルター級選手権試合/5分5R>
○ベン・アスクレン(米国)5R
判定
詳細はコチラ
×ニコライ・アレクサヒン(ロシア)
<バンタム級/5分3R>
○ゲヘ・エウスタキーオ(フィリピン)3R
判定
詳細はコチラ
×ジアーニ・スッバ(マレーシア)
<ライト級/5分3R>
○ローウェン・タイナネス(米国)3R
判定
詳細はコチラ
×安藤晃司(日本)
<バンタム級/5分3R>
○リース・マクラーレン(豪州)3R
判定
詳細はコチラ
×ムイン・ガフロフ(タジキスタン)
<ライト級/5分3R>
○ホノリオ・バナリオ(フィリピン)3R
判定
詳細はコチラ
×ヴォーン・ドネール(フィリピン)
<フェザー級/5分3R>
○マーチン・ヌグエン(豪州)1R4分44秒
TKO
詳細はコチラ
×ウェン・リーカイ(中国)
<127ポンド契約/5分3R>
○ジョシュア・パシオ(フィリピン)2R3分19秒
TKO
×ラビン・カタラン(フィリピン)
<女子ストロー級/5分3R>
○エイプリル・オセニオ(フィリピン)1R3分23秒
腕十字
詳細はコチラ
×ナタリー・ヒルズ(豪州)
<148ポンド契約/5分3R>
○ツー・ノット(インドネシア)1R3分50秒
TKO
×バーナード・ソリアーノ(フィリピン)
<フライ級/5分3R>
○ダニー・キンガド(フィリピン)1R2分20秒
TKO
×モハマド・ハイダー(マレーシア)

【ONE55】ファンキー・アスクレン、2度目の防衛戦の挑戦者は21歳のマレーシア人ファイター=タニ

$
0
0

Agilan vs Askren【写真】タニのモチベーションはマックスであることは間違いない。対してアスクレンはどこまで気持ちが入っているのか気がかりだ(C)ONE

7日(金・現地時間)、ONEより5月26日(金・同)にシンガポールのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE55「Dynasty of Heroes」で、ONE世界ウェルター級王者ベン・アスクレンの防衛戦が組まれることが発表された。


昨年4月に体重超過のニコライ・アレクサヒンを破って以来13カ月振りの実戦、タイトル戦は実にノーコンテストに終わった2015年4月のルイス・サッポ戦に続き2度目ということになる。

2013年にBellator世界ウェルター級王者からUFCとの契約交渉が物別れとなり、ONEに戦場を求めたアスクレン。フリースタイルレスリングで北京五輪出場という実績よりも、NCAAのD-1を2度制覇、そして2度の準優勝というカレッジ・レスリングの戦績がずば抜け、指が一本掛かれば倒せるテイクダウンからの抜群のボディコントロールは他の追随を許さなかった。

そんな圧倒的な強さをMMAで見せつけ、日本の鈴木信達に圧勝しキャリア14連勝で同王座を獲得した。が、王座奪取以降の現役生活は低空飛行を続けている感がある。ノーコンテスト後の決着戦ではサッポが体重オーバーで試合が成立せず、アレクサヒンも同様でノンタイトル戦に──高額のファイトマネーがネックとなり年一ファイトが続いている状態も現役ファイターのアスクレンの停滞感を助長している要因だ。

そんなアスクレンの2度目の王座防衛戦の相手はアギラン・タニ。1995年8月生まれの21歳、マレーシア人ファイターだ。マレーシアのアマMMA大会で6連勝を飾り、ロードFCのクアラルンプール大会=ONE25でプロデビューしたタニはONEのみで戦い現在6連勝中、チャレンジャーに抜擢された。

やや緩めのボディが引き締まってきたタニは、左に体を傾けながら右ハイや右ミドルを積極的に放ち、相手が下がったところでダブルレッグでテイクダウン。ポジションを奪ってからは殴って削り、フィニッシュのRNCに持ち込むという勝ち方を確立している。

とはいってもこれまでの対戦相手は、6勝2敗の台湾人ファイター=ジェフ・フアンが最も経験の多い相手で、この他は負け越している相手が2人含まれている。平たくいえば、アスクレンに彼の正攻法が通じる可能性は非常に低い。

過去の実績と本来の実力、そのピーク時を考えれば、タニに勝機はない……と言い切ってしまえるような世界戦だが、このところのアスクレンのモチベーション低下が反映した動きを見る限り、何があるか分からない。ただし、自力の差は歴然。タニのハイキックでアスクレンが目を覚まし、本能で戦う──そんな場面を期待したくなるONE世界ウェルター級選手試合だ。なお同大会のメインではONE世界女子アトム級王者アンジェラ・リーが、イステラ・ヌネスを相手に2度目の王座防衛戦を行い、青木真也がゲイリー・トノンとグラップリングマッチを行う。

Viewing all 56 articles
Browse latest View live